JAN コード・型番・SKU の違い — 商品登録で、どの番号をどこに入れるか
商品を登録する画面には、よく似た番号の欄が並びます。JAN コード、型番、SKU。どれも「商品の番号」ですが、 誰が、何のために付けた番号かが違います。この違いが分かると、どの欄に何を入れるか、迷わなくなります。
| 項目 | JAN コード | 型番(メーカー品番) | SKU |
|---|---|---|---|
| 誰が付ける | 商品のブランドを持つ事業者(メーカー・ブランド) | メーカー | 販売者(店・EC の運営者) |
| 何のため | 世界で重複しない商品の識別 | そのメーカーの中で、商品を特定する | 自分の店の中で、商品と在庫を管理する |
| 形 | 数字 13 桁(短縮タイプは 8 桁) | メーカーが自由に決める(英数字・記号) | 販売者が自由に決める |
| 同じ番号を別の商品に | 使えない(2019 年から) | メーカーの体系による | 自分で決める(Google の商品 ID では、再利用しないよう求められている) |
JAN コード — 「どの事業者の、どの商品か」を表す数字
JAN コードは、国際的な商品識別コード GTIN のうち、13 桁のもの(GTIN-13)の、日本での呼び名です。 GS1 Japan は、これを「どの事業者の、どの商品か」を表す国際標準の商品識別コードと説明しています。
13 桁は、3 つの部分でできています。
- GS1 事業者コード(9 桁・10 桁・7 桁) 日本の事業者の場合、「45」か「49」で始まります。GS1 Japan が事業者に貸与します。
- 商品アイテムコード(3 桁・2 桁・5 桁) 事業者が、自社で商品ごとに付けます。事業者コードと商品アイテムコードを合わせて 12 桁です。
- チェックデジット(1 桁) 読み取りや入力の間違いを見つけるための数字で、前の 12 桁から計算します。
GS1 Japan の例では、事業者コード「456995111」、商品アイテムコード「617」の組み合わせで、チェックデジットは 9 になり、 JAN コードは「4569951116179」です。計算は、右端のチェックデジットを 1 桁目として、偶数桁の合計を 3 倍し、 奇数桁の合計を足して、その下 1 桁を 10 から引きます(下 1 桁が 0 なら 0)。
商品アイテムコードは、事業者が決めるものですが、GS1 Japan は、順番に振ることを勧めており、 桁に商品分類や部門の意味を持たせることは、変更のときに管理が難しくなるので避けるよう案内しています。
JAN コードは、商品が変わると変わることがあります。GS1 Japan は、1 つの取引単位に 1 つの GTIN を設定することを基本原則とし、 たとえば正味内容量が変わって表示も変わる場合は、増量でも減量でも新しい GTIN を設定するとしています。 そして、終売した商品の JAN コードを、別の商品に付けること(再利用)は、2019 年からできません (2018 年末までに終売したものに限り、1 回だけ認められています)。
型番 — メーカーが付ける、そのメーカーの中の商品の番号
型番は、メーカーが自社の商品に付ける番号です。Google Merchant Center では MPN(メーカー品番)と呼び、
「同じメーカーの全商品から特定の商品を一意に識別するために使用されます」と説明しています。
schema.org の mpn も、メーカーの部品番号(Manufacturer Part Number)です。
JAN コードと違って、型番は、メーカーごとの体系で付けられます。同じ種類の商品でも、番号の読み方は会社によって違います。 たとえば軸受の型番の読み方は、軸受の呼び番号の記事で、3 社の比較とともに説明しています。 登録画面で迷ったら、メーカーのカタログや商品ページに載っている番号を、そのまま写すのが基本です。
SKU — 自分の店の中の、管理用の番号
SKU(Stock Keeping Unit)は、販売者が商品や在庫を管理するために付ける番号です。
schema.org は、sku を「商品またはサービスについての、販売者に固有の識別子(a merchant-specific identifier)」と定義しています。
メーカーや GS1 が付けるものではなく、自分で決めます。
決まりが無いぶん、決め方の工夫が効きます。たとえば、色とサイズ違いのある T シャツなら、
TS-BLK-M(T シャツ・黒・M)のように、商品の種類・色・サイズの範囲に分けて並べると、番号を見ただけで何の在庫か分かります。
(この番号は説明のためにつくった例です。)
Google Merchant Center の商品 ID(id)は、「ID にはできる限り SKU を指定します」とされています。
そして、一度割り当てた ID は変更せず、同じ ID を別の商品で再利用しないよう求めています。
SKU も、一度付けたら変えず、別の商品に使い回さない運用が安全です。
商品登録で、どこに入れるか
Google Merchant Center の商品データを例にすると、対応は次のとおりです。
| 欄(属性) | 入れるもの |
|---|---|
gtin | 商品の JAN コード(メーカーが付けたもの) |
mpn | 型番(メーカーが付けたもの) |
id | 自分で決めた SKU |
- JAN コードは、推測したり、作ったりしない。 Google は「判断に迷う場合は、GTIN を指定しないでください(推測したり作り出したりしないでください)」としています。
- メーカーが GTIN を付けていない商品では、MPN が必須になります。
- JAN コードを自社で付ける場合(自社ブランドの商品)は、GS1 Japan から GS1 事業者コードの貸与を受けて、商品アイテムコードを自分で付けます。
注意
この記事は、3 つの番号の一般的な違いの説明です。出店先のモール、広告、会計のシステムごとに、 番号の欄の名前、桁数、必須かどうかは異なります。登録するときは、それぞれの最新のルールを確認してください。 JAN コードの取得と設定は、GS1 Japan の公式の案内に従ってください。
参考資料(確認日 2026-10-14)
- GS1 Japan: GS1事業者コード・GTIN(JANコード)とは、 GTIN(JANコード)の作成手順、 GTIN設定の基本原則、 GTINの変更ルール(基準 3)、 GTIN再利用停止について
- GS1 Japan「GS1 標準バーコードベーシックガイド」Release 1.2.0(2024 年 3 月・PDF) — GTIN-13 の構成(p.11)、チェックデジットの計算(p.17)
- Google Merchant Center ヘルプ: GTIN [gtin]、 MPN [mpn]、 商品 ID [id]
- schema.org:sku、mpn
自分の商品の SKU も、型番と同じように範囲に分けて、図にできます。ツールを開く
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