型番構成図とは
型番・品番・モデルコードの文字列を範囲ごとに分解し、各範囲が何を表すか、そこに何を選べるかを 引き出し線で示した図のことです。「型式構成図」「品番の見方」「モデルコードの読み方」とも呼ばれます。
架空の型番 PNC-240-RS-W の例。4つの範囲に分け、それぞれの意味と選択肢を示しています。
何をしている図か
型番は、多くの場合いくつかの部分の組み合わせでできています。先頭の数文字がシリーズ、次がサイズ、 末尾が色といった具合です。その区切りは型番を作った側の決めごとで、文字列を見ただけでは分かりません。型番構成図は、その決めごとを図にして外から読めるようにするものです。
やっていることは2つだけです。文字の範囲に意味を対応づけることと、その範囲に入りうる値を並べること。図の見た目はこの2つを読みやすく配置した結果にすぎません。
何の役に立つか
- 読み手が型番から仕様を復元できる: 手元の機器の銘板を見て、それが何なのかを自分で判断できます
- 問い合わせが減る: 「この型番とこの型番は何が違うのか」は、図が1枚あれば聞かずに済みます
- 発注の間違いが減る: 選択肢が並んでいれば、頼みたいものの型番を自分で組み立てられます
- 社内の申し送りになる: 採番の決めごとは、担当者の頭の中にしか無いことがあります
どこで使われるか
製品ページの「型番の見方」の節、カタログの冒頭、取扱説明書の仕様ページ、見積・発注の手引き、 社内の設計標準。いずれも読み手が型番を自分で組み立てるか、読み解く必要がある場面です。
混同されやすいもの
| 似ているもの | 違い |
|---|---|
| 製品コンフィギュレーター | 選ばせて型番を生成する仕組み。構成図は説明であって入力フォームではありません。図は紙にもPDFにも載ります |
| BOM(部品表) | 製品が何の部品でできているかの一覧。構成図が扱うのは部品ではなく型番の文字です |
| モデル図・クラス図 | 「model code」で検索するとソフトウェアの設計図が多く出ますが、別物です |
| 採番ルール表 | 同じ情報を表で書いたもの。表でも伝わりますが、どの文字がどの項目かは図のほうが速いです |
良い構成図の条件
- 範囲が型番と1対1で対応している: 図の上の文字と、実際の型番の位置がずれていない
- 選択肢が代表なのか全部なのかが分かる: 一部だけ載せるなら、その旨を注釈で書く
- 条件や例外は注釈にある: 「10 m超は受注生産」のような但し書きを説明文に混ぜると読みにくくなります
- 線が交差していない: 引き出し線が重なると、どの説明がどの文字のものか分からなくなります
- 図だけで完結している: 図の外の本文を読まないと意味が通らない図は、貼り付けられた先で壊れます
作る手段
作図ソフトで線を引いて作るのが一般的ですが、文字を1つ足すたびに線を引き直すことになります。 このサイトのツールは、範囲と意味を入力すれば線の配置を自動で決めます。 手順は作り方を、 できあがりは作例をご覧ください。